かっ飛び棒の購入をご検討されていないでしょうか。
SNSやYouTubeでは、かっ飛び棒の釣果が多数掲載されており、気になる方も多いかと思います。
私自身かっ飛び棒への信頼度は厚く、ヒラスズキ・ヒラメ狙いで磯やサーフへ行った際、絶対に1度は投げるほど多様しているルアーです。
そこで今回は壱岐の磯歴14年以上の私が初心者の方に向けて【かっ飛び棒の使い方のコツ】についてご紹介したいと思います。
〇インプレ対象
メーカー:ジャンプライズ(JUMPRIZE)
商品名:かっ飛び棒130BR
税込価格:2,310円
特に初心者の方が悩みやすい、巻き感・初めの1本目に役立つカラーについてを自身の経験を踏まえつつ解説しています。
使い方のコツさえ理解できれば、釣果アップの強い味方になること間違いなし。
ぜひ、明日からの釣行にお役立てください。
かっ飛び棒とは?代替不可の外洋向けシンキングペンシル
かっ飛び棒(正式名称:かっ飛び棒130BR)とは、ジャンプライズから発売されているシンキングペンシルの1つ。
代表 井上友樹さんが作成されたルアーです。
最大の特徴は、コンセプトが外洋(磯・サーフ)であること。
井上さん自身の釣りスタイルは外洋の釣りが多く、磯のヒラスズキ、サーフのヒラメ、そして青物にて多くの釣果実績を残されています。
これまでの井上さん経験・アイデアが凝縮されたかっ飛び棒には、磯・サーフなどでの使い易さが追及されており、これまでのルアーでは未攻略だった部分もしく物足りなかった部分が満たされた唯一無二のルアーとなっています。
代表的な特徴は下記4点が挙げられます。
- 飛距離
- アクション
- レンジ
- 頑丈さ
1|飛距離
かっ飛び棒最大の特徴は飛距離。ルアーの中でも最高峰で、100m近い飛距離がでること。
キャスト距離のイメージとしてはメタルジグと同程度にぶっ飛んでいきます。
ジャンプライズ製ルアーは全般的に飛距離にこだわられており、製品ラインナップの中でも飛距離はトップクラス。
さらに、使用用途の中には強風下で行うヒラスズキゲームが想定されていることもあり、飛距離対策は万全。
他のルアーでこれほどまでに飛ぶルアーをみたことがありません。
飛距離を出すコツは、パワーはM以上のハリがあるロッド、10ft前後のロッドを使用すること。
ルアーの垂らしは竿の真ん中から少し下ぐらいの長め。
重みの掛かる場所はバット(グリップ上部)を意識し、穂先ではなく竿全体で投げると飛距離がアップします。
2|アクション
どんな魚も思わず口を使いたくなるような弱々しいアクションが特徴。
ジャンプライズの公式HPによると、かっ飛び棒のアクションは「W可変ローリングスイング+バックロールフォール」。
私のなりの解釈でかみ砕いてご説明すると、アクションは巻きスピードによって変化するという理解。
具体的にはスローリトリーブ時にはローリング主体で、お尻がわずかに左右に揺れる食わせのアクション。
一方ファーストリトリーブ時にはローリングに加え、お尻のスイングがワイドになった誘いのアクション。
ただ巻きのスピードを変えるだけで異なる2種類のアクションを出すことができます。
特に面白いのは「お尻のスイングの強さ」で、この強弱によって魚の反応が大きく変わる場合があります。
外洋向けの防波堤でかっ飛び棒のアクションを観察していた時のこと。
スローリトリーブを観察し終えた後、ファーストリトリーブに変えたとたん、青物がチェイス。
その後もスローリトリーブとファーストリトリーブを交互に試すと、ファーストリトリーブの時に好反応を見せてくれました。
実釣の際にはリトリーブ速度の変化によって反応が変わるため、どちらも試してみたいアクションです。
3|レンジキープ力
かっ飛び棒の真骨頂ともいえる特徴が高いレンジキープ力。
38gという重量からは想像できないほど、表層をキープしながらフワフワと引けます。
表層をスローに引くことは、近距離であれば他のルアーでも行うことが可能です。
しかし、100m近く遠投した先となると話は別物。そもそも100m近い距離へルアーを到達させること自体が困難。
仮に到達できた場合には、ある程度早い速度でリールを巻かなければ、表層を引くことは難しいです。
かっ飛び棒の登場によって、今まで攻めたくても攻めきれなかった沖の表層が攻略できるようになりました。
実釣面では、レンジキープのために重さが釣り人の強い見方になってくれます。
ヒラスズキゲームを行う際には、強風下であることもしばしば。
横風を受けてしまうとシンキングペンシルは水面を滑ってしまうことがあります。
しかし、38gもの重量があるおかげである程度の横風に耐えることが可能。
強風時でも簡単にレンジをキープさせながら使用できるため、かっ飛び棒は悪天候下での釣りの強い味方になってくれます。
4|頑丈さ
割れにくさ、欠けにくさはルアーメーカーの中でトップクラスの強度。
かっ飛び棒を含めたジャンプライズ製品のルアーは強度が高いため、岩場で釣りをされる方には特にオススメ。
ルアーを買い替える際の理由は、ロストや破損。
岩場で釣りを行うと、ルアーが破損する機会は防波堤やサーフに比べるとやや多くなるかもしれません。
私も数多くのルアーを殉職させてきました。
ルアー回収時に岩にぶつけてしまうことや、キャスト時に誤った方向に投げてしまい岩に直撃、そしてルアーが破損。
打ちどころが悪かった際には、少し岩に当たっただけでルアーが真っ二つに割れてしまうことがありました。
ジャンプライズ製のルアーが全く割れないとは言い切れませんが、他のルアーが致命的なダメージを負う場面でも、耐えれることがしばしば。
現在では、ロストや破損回数が減ってきたため、塗装が剝がれるほど使い込まれたジャンプライズルアーがタックルボックスの古株になっています。
かっ飛び棒の使い方・使いこなすための工夫
かっ飛び棒の使い方は基本的にただ巻き。ただ巻きだけで十分な釣果を得ることができます。
ただし、初心者の方ではただ巻き自体が難しい場合があるかもしれません。
理由はシンキングペンシルであるため、巻き抵抗を感じにくいこと。
特に普段の釣りでミノーやバイブレーションをメインに使用されている方は、慣れが必要かもしれません。
まず使う際には、リトリーブ速度が速すぎることに注意。
私自身、シンキングペンシルを使い始めたころには、使い方が分かっておらず、巻きが早すぎたという失敗経験があります。
巻き抵抗を求めるあまり、ファーストリトリーブになってしまい、シンキングペンシルの良さでもあるフワフワするアクションが出せていませんでした。
そのせいで、シンキングペンシル=釣れない=嫌いというイメージがありました。
解決策に繋がったのは友人のアドバイスで、沈まない程度にゆっくり巻くこと。
そしてイメージすることが重要と教えていただきました。
アドバイスを元にシンキングペンシルが使えるようになるまでに練習した方法が3つあります。
使いこなすためのコツは下記3点。
- 漁港などでアクションを注意深く観察。
- 巻きスピードを身に着ける。ルアーが見えない状況でもアクションがイメージできるようにする。
- ラインの張り具合に注目。張らず緩めずのテンション。
上記ができると、シンキングペンシルが格段に使い易くなります。
そしてかっ飛び棒も同様に扱えるようになります。
使い易さを上げる点では、ラインのカラーも重要。
ラインの張り具合を確認する際、ラインのカラーによって見易さが異なります。
具体的には光量が少ない場合、サラシが濃い、ナイトゲームなどではラインが景色に同調する場合があり、見にくくなる印象。
見易さを高める場合には、ライトグリーン、黄色、オレンジなどが視認性が高く個人的にオススメです。
ただ巻き以外の使い方には「スキッピング」というアクションがあります。
ルアーが水面をやや飛び出しながらトップウォーター感覚で操るアクション。
具体的な操作方法はロッドを立て気味に構え、リールを素早く巻きながら、竿先をチョンチョンと動かす。
青物や水面を意識している魚に効果的な印象で、バイトシーンは丸見え。
見ていて興奮する釣り方が楽しめるのもかっ飛び棒の魅力です。
初心者が失敗しないためのカラー選び
かっ飛び棒を購入する際、初心者が失敗しないための初めの1本を選ぶという観点では、ルアーの背中の色は視認性が高いものがオススメ。
カラーとしてはオレンジ、黄色、ピンクなどが見やすい印象。
具体的なカラーとしては下記のカラーです。
・サンライズチャート
・ピンキーオレンジ
・サラシボタル
・レッドヘッドウェーブ
理由はシンプルに釣り人からの見易さ。
かっ飛び棒を使い始めた当初、飛びすぎるため、何処に飛んだのか目で追うことが難しい時がありました。
キャストした先にサラシが広がっており、そのサラシとルアーが同調していたことが理由でした。
特に光量が少ない場合や、ヒラスズキゲームでサラシが濃い場合にはルアーと景色が重なり見えずらくなる印象。
慣れていればある程度感覚で所在が分かりますが、ピンスポットへ投げることを踏まえると視認性が良いカラーの方が扱いやすい印象です。
アクションを確認する面でもカラーは重要。
私自身、シンキングペンシルの操作に慣れないうちはルアーを目で追うもことに頼っていました。
サラシの広がりが多い時、遠投した先でルアーを目視することは困難。
さらに目立たないカラーや景色に溶け込んでしまうカラーは余計に見にくい。
パール系などは特に見にくく感じました。
以来目立つカラーを選んでおり、格段にルアー操作がし易くなりました。
操作に慣れて以降は好きなカラーを使用。
キャストコースやアクションがイメージできるため、感覚で操作できるようになったお陰です。
そしてなによりも、カラーによって魚の反応も変わってくるので、カラーチェンジを楽しんでいます。
強風下のデイゲーム!遠投70mでヒラスズキがヒット
ヒラスズキゲームではいつもかっ飛び棒に釣果を支えられています。
強風下で苦戦している中、かっ飛び棒で釣果を得られた例をご紹介します。
予報で風速は8m/s以上。
目ぼしいポイントではどこもサラシが広がっていました。
風の影響を受けにくく、ルアーの飛距離が不要な足元にサラシが広がるポイントへエントリー。
ミノーやバイブレーションで探るもバイトはなく、ベイトも確認できない状況。
その後に似たような地形をランガンするも一切の反応がありませんでした。
方針を変え、シャローエリアにエントリー。
風が直に当たる地形なこともあり、波とサラシは十分。
懸念事項としは10~11時の方向から風を受けるため、釣りをする上で逆風と横風に苦戦する状況でした。
実釣してみると、70mほど先に分厚く怪しいサラシがあり、120㎜クラスのミノーは飛距離が届かず。
90㎜クラスのシンキングペンシルでは、サラシの手前に着水し、微妙に飛距離が足りない。
遠投の出番ということもあり、かっ飛び棒を選択。
キャストすると見事にサラシの奥へ届かせることができました。
着水後、かっ飛び棒を流れに乗せながら表層を漂うベイトを演出。
アクションはただ巻き。
リールを5回転ほどするとヒットが得られました。
釣れたのはヒラスズキ。
他のルアーでは飛距離が届かない遠投した先の表層でのヒット。
かっ飛び棒の強みが存分に発揮できるシチュエーションでした。
ヒラスズキゲームでは遠投が求められる場面や、強風下でも安定した飛距離をだせることが重要。
その点、かっ飛び棒は誰でも飛距離を出しやすく使い易いルアーなので、1本持っておくことが攻略に役立ちます。
まとめ
今回は壱岐の磯歴14年以上の私が初心者の方に向けて【かっ飛び棒の使い方のコツ】についてご紹介しました。
かっ飛び棒は、ジャンプライズから発売されているシンキングペンシルの1つ。
最大の特徴は外洋(磯・サーフ)をの釣りを強く意識して作られており、磯のヒラスズキゲームを始め、サーフのヒラメ、青物狙いの強い味方になるルアーです。
代表的な特徴は下記4点。
- 飛距離
- アクション
- レンジ
- 頑丈さ
飛距離・頑丈さはルアーメーカートップクラス、弱々しいアクションを、一定のレンジをキープさせながら使えることが特徴です。
使い方としては、基本的にはただ巻き。
ただし、ただ巻きでも十分な釣果を得られますが、シンキングペンシルを使い慣れていない方は巻きスピードに注意が必要です。
ポイントとしは、弱った魚のようなフワフワするような浮遊感を演出しながらスローに巻くことが重要。
苦手に感じる場合には、下記3点のコツが参考になるかもしれません。
使いこなすためのコツは下記3点。
- 漁港などでアクションを注意深く観察。
- 巻きスピードを身に着ける。ルアーが見えない状況でもアクションがイメージできるようにする。
- ラインの張り具合に注目。張らず緩めずのテンション。
カラー選びでは、初心者が失敗しないための初めの1本を選ぶという観点では、ルアーの背中の色は視認性が高いものがオススメです。
理由は釣り人からの見易さ。
具体的なカラーとしては下記のカラー見易いです。
・サンライズチャート
・ピンキーオレンジ
・サラシボタル
・レッドヘッドウェーブ
アクションを確認する際、ルアー位置を把握する際など、目でルアーを負う必要がある場合には、目立カラーで操作性が向上します。
かっ飛び棒が使いこなせれば、沖の表層や強風下など、様々な場面で攻略の幅が広がります。
まだ使ったことがない方は、ぜひ1度お試しください。
釣れた際には、掲示板に釣果のご報告をいただけると嬉しいです。