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 【解説】フロートリグ入門!アジング釣果アップの使い方・タックル選び|基本を押さえて遠距離表層を攻略

アジングに使用されるフロート

アジングでフロートリグについてお調べではないでしょうか?

フロートリグと聞くと少し難しい印象があるかもしれません。
しかし慣れてしまえばジグ単とは一味違った楽しさを体験でき、ジグ単では獲りきれないアジを獲ることができる釣果アップのリグになります。

今回はアジング自己最高46センチの記録を持つETOが【フロートリグの使い方・実践的な使用方法】について、釣果アップの新たな引き出しとしてご紹介します。

遠投が必要なエリア、沖でライズがみられるエリアには非常に強いリグです。
釣果を伸ばしたい方、ジグ単とは違った狙い方を知りたい方は是非ご覧ください。

この記事は以下のような方におすすめ
・アジングのフローリングについてお調べの方
・フロートリグの使いどころを知りたい方。

もくじ

フロートリグとは「遠距離攻略の要」

アジングで釣れたアジ

フロートとは、所謂「飛ばしウキ」のことで、リーダーやスイベルを活用してフロートを組み、フロート(オモリ)の重量を利用して軽いルアーを遠投する為の仕掛けです。
ジグヘッド単体や軽量ルアーでは届かないポイントを狙いたい場合に活躍します。 
また、フロートはキャロライナリグやスプリットショットリグとは違い、フロートそのものに浮力があるので表層付近を重点的に釣りたい場合やジグヘッドをスローに漂わせたい場合などに重宝します。フロート自体の体積を利用することで風が強い時などにも有効な仕掛けとなります。

フロートリグのメリット・デメリット

夕マズメの様子

フロートリグにはメリットとデメリットがあります。
それぞれ見ていきましょう。

メリット

食わせ力を備えた軽量なジグ単で、長距離を攻略できることが最大のメリットです。
特にアジのように小型魚で補食力が弱いターゲットを狙う場合、出来るだけ軽いルアーを使い、ナチュラルに食わせたいと考えることもあるでしょう。その場合は単純に軽いジグヘッドと小さなワームをキャストすれば良いだけの話なのですが、ショアの場合は狙いたいポイントが軽量リグの射程圏内とは限りません。
前述の通りフロートの最大の強みは飛距離であり、軽いジグヘッドの遠投が可能となるため、ジグ単では到達しない遠くのポイントへ軽量ルアーを届けることが出来ます。フロートの浮力を利用することで一定のレンジをスローに誘えるという点も強みとなります。

デメリット

フロートリグのデメリットとしては、大きく3点あります。
1点目は仕掛けを組むのに少々手間がかかってしまう点です。
ジグ単とは異なり、サル管や浮きゴムを使用したり、フロートによってはラインを三又にすることもあり、多少仕掛けづくりの慣れが必要になります。慣れれば簡単なので、初めの数回は釣行前に仕掛け作りの練習が必要です。
2点目は、フロートにはある程度の重量があるため、フロートの重量に対応したロッドを別に準備することが望ましいことがあげられます。フロート1つで数百円から千円を超える物まであり、専用ロッドも含めて数多く買い揃えるとなると追加タックル1セット分の余分なコストが掛かります。
3点目はフロートを用いてボトム付近を攻めたい場合は、やや不向きな場合があります。
理由はフロート自体に体積があることと、沈下速度がスローなことにあります。表層や中層を狙う際にはメリットではあるものの、ボトムを狙う際には、潮流を受け易く流されてしまい、狙ったポイントから外れてしまうこともあります。潮が早いエリアでボトムを取りたい状況ではキャロやスプリットに分があるでしょう。

フロートリグで釣果が出やすい釣り場・状況

壱岐の砂浜

沖の表層でアジがライズしている時やサーフなどのシャロー帯で沖のブレイクを狙いたい時など、飛距離が必要となるシチュエーションで有効となります。
例えば、ジグ単では届かない距離で魚がパチャパチャ補食していたり、泡やゴミが溜まっていたりすると、その近くにアジか居ることがあります。または、手前でアタリが無くなった若しくは釣れなくなった場合に、遠投してみるというのも1つの戦略となります。
またリグを通してないということは、所謂「竿抜けポイント」であり、フレッシュな個体に出会う可能性が広がります。

フロートの体積を利用して潮流に乗せたドリフトの釣りにも使えます。
潮に乗せたドリフトとは、ワームを積極的にアクションさせるのではなくフロートの浮力を利用してワームを漂わせる釣り方です。この場合のロッドアクションはワームを動かすと言うより、ワームの場所(存在)を確認する意味合いが強くなります。ラインを張らず緩めずに保ちながら、時折穂先で負荷を感じてフロートの存在と位置を確認しましょう。ただ単に潮に流しっぱなしだと、糸ふけが出すぎてしまいアタリも取りにくくなってしまいます。さらには余分な糸ふけを取っておくことでアタリがあった際のフッキングストロークを適切に保つ意味もあります。

フロートリグを扱いやすいオススメタックル

アジングに使用するタックル

フロートを使う際のロッドは少し長めの “6フィート後半から7フィート程度” がおすすめです。
重量が10gを超えるフロートもありますので使うフロートの重さに合わせた強さのロッドを選んでください。

私の場合リールは2000番のハイギアを多用しますが、2500番でも問題ありません。万が一のライントラブルを考慮してPEラインを200m程巻ける物を選びましょう。
ラインはPE0.3号か0.4号で、リーダーはフロロカーボン5lbか6lb程度を結束します。重量のあるフロートを使用する場合は摩擦系のノットでしっかりと結束することが望ましいてすが、比較的軽いフロートの場合は簡単なノットでも問題ありません。

フロートの接続にスイベルなどを用いる場合、ジグヘッド側のリーダーを意図的に細くする場合もあります。これは、根掛かりしてしまった際の対策で、フロートのロストを最小限にするためです。

ジグヘッドの基本セッティングは0.4g~1gを使いますが、場合によっては1.5g以上を使うこともあります。潮流やフロートの残浮力、狙いたいレンジ等を考慮して選択しましょう。
ジグヘッドは下記の物が使いやすいです。

▼ おすすめのジグヘッド(0.4~1g)

ジャックアッパー(アルカジックジャパン)

[特徴]
扱いやすいラウンドタイプでフックサイズも複数ありワームと魚のサイズに合わせて選べる点と、ネムリ形状が掛けた後のバラシを軽減してくれる点が良い。

鯵道ジグヘッド(メジャークラフト)
[特徴]

アジに効果的とされる金針採用。ワームキーパーがあり、沖でのワームのズレを軽減してくれる。

レベリングヘッド(ISSEI)

[特徴]
名前の通り水平姿勢を保ちやすく設計されているため、ワームの動きがスポイルされにくい。ゲイプ幅が広くないため細身のワームとも相性がとても良い。

フロートリグの使い方・アクション

アジングを楽しむ釣り人

キャストは、フロートの重みをしっかりとロッドに乗せて投げる、ペンデュラムキャストで遠投します。

着水後は任意のレンジまで沈めます。アクションはゆっくりめのただ巻きが簡単でおすすめですが、時折ストップを入れながら食わせの間を入れます。ジグ単のようにアクションをつけてもOKですが、フロートの抵抗があるのでジグ単よりも気持ち強めにアクションするくらいがよいでしょう。

釣り方の応用としてはドリフトがあります。
沖へ潮が動いている場合には、少しずつラインを送り出してより遠くのポイントを狙うことも可能です。

使いやすいオススメのフロートリグ5選

アジングに使用されるフロートリグ各種

シャローフリークシリーズ(アルカジックジャパン)

フロートの代名詞的存在。フローティングタイプ、シンキングタイプがあり攻め方に合わせた使い分けが可能。蓄光させると夜間は沖での目印にもなる。接続はFシステムという結束方法がオススメ。リーダーに挟むだけのお手軽なシャローフリークプチもあり。

飛バッシュ!(ジャングルジム)

シャローフリークと同等の商品。フロートの接続にオリジナルの三股スイベルが販売されているので便利。オレンジで視認性は良いが本体の蓄光はしない。

Sタッチ(34 サーティーフォー)

どの重さも0.4gのジグヘッドと同じ沈下速度で設計されている。接続には同社のSタッチというスイベルがありワンタッチで装着が可能。

Mフロート(ティクト)

中通しタイプの遠投用フロートで沖の表層狙いに特化したタイプ。

(※ 商品確認中。発売中止の可能性あり。)

ぶっ飛びRocker2(アルカジックジャパン)

HF(ハイフロート)からSS(スローシンキング)まで4種類の残浮力と複数の重さがあり攻め方に応じた細かなセレクトが可能。中通しタイプのためジグヘッドまでが一直線になりアタリが取りやすい。

フロートリグでの釣果「攻め方の違いで釣果がアップ」

シャローフリークプチを使用して釣れたアジ

ここではフロートビギナーの方でも手軽に始めやすい『シャローフリークプチ』の使用状況について、簡単に記載しておきます。

ジグ単でのアジング中、少し沖でライズを確認。
タックルはそのままシャローフリークプチをリーダーにセットして、正体を探ってみることにしました。(参考 ロッド6ft、PE0.3号、リーダー4lb)
ジグヘッドは1.0gから0.4gに変更してロッド全体で重みを乗せるようにキャストします。
シャローフリークプチは残浮力0.3gなのでジグヘッドの重さでスローにシンキングしていきます。
まずは着水後すぐにリトリーブを開始。食わせの間を与えるためにストップを入れながらゆっくりとリトリーブ。表層を意識しながら巻いているとコツっとしたアタリ、釣れたのは15cm程の小アジでした。ラインには常にテンションがかかっている状態なのでジグヘッド単体と遜色ないアタリが手元に伝わります。それから数投同様の釣り方で攻めるとアタリが無くなりました。
次はジグヘッドを0.6gに変更し少し沈ませて水面下1mを引いてくるイメージで巻いてくると、また数匹アジを追加することができました。
この日の釣行は、ジグ単では届かない沖のエリアに到達するフロートリグだからこそ得られた釣果でした。

特にフロートリグの中でも、「手軽さ」と「使いやすさ」といった点では、ビギナーの方でも簡単にセットができ、広い範囲を探れる『シャローフリークプチ』はオススメです。

フロートリグの釣果アップのコツ・気をつけたいこと|「便利さ・絡みにくさ」が入門の秘訣

フロートリグを簡単に作るための既成仕掛け

フロートなどの分離系のリグを使用する場合の注意点としては、フロートが先行して飛んでいくためジグヘッドと絡みやすいことです。

解消法の1つとして、サミングがとても重要になります。
やり方としては、着水する寸前に強制的にラインの放出を指で抑えて止め、フロートを意図的に着水させます。するとジグヘッドはフロートを追い越して前方に飛ぶため仕掛けが一直線で着水しやすくなります。

また、結束の出来次第では投げた時にキャスト切れを起こしてしまうこともありますので確実なノット組みが必要になります。釣行前にしっかりと結束しておくことをおすすめします。
シャローフリークの仕掛けを組む際に、『TKシステム』というものもあります。これはパイプやスイベルを使ってフロートの絡みを最小限に抑えるために考案されたリグで、事前の一手間が必要になりますが絡みにくい仕組みになっているため気になる方は下記TKシステムをご覧ください。

出典:エンジョイソルト「絶対に絡まないフロートリグ!TKシステム初公開」

また各社からフロートリグ用の仕掛けも多数発売されていますので、それらを使用すれば簡単に確実に仕掛けを組むことができます。
市販品のフロートに限らずとも、ある程度の質量と浮力を兼ね備えた物で自作すれば、低コストである程度同等の役割を果たすフロートを作成することもできます。フロートの代用として一番手っ取り早いのがスーパーボールです。ルアーもジグヘッド+ワームだけでなく、プラグやカブラといったものを使うこともでき、創造と戦略はアングラーのアイデア次第で無限大です。
独自の仕掛けや釣り方で狙った獲物を釣り上げれば楽しさや喜びも倍増します。

まとめ

壱岐の清石浜ビーチ

フロートを使ったアジングは手軽さという部分においてはジグヘッド単体リグよりも敷居は高いかもしれませんが、ジグ単では届かない竿抜けポイントを独り占めできる可能性を秘めています。
あなたのアジングの引き出しの一つとしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

名前:W.ETO

福岡市在住の釣り人。壱岐とアジングが大好き。
鯵を釣りすぎて仲間内では『鯵に取り憑かれた漢』と呼ばれている。
将来の夢は壱岐島への移住。
主にアジングを担当。

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