壱岐でデカアジ狙いに挑戦されるご予定でしょうか。
九州北部に位置する壱岐島はアジの数・サイズ共に魚影が濃く、あまりの魚影の濃さからついた名前は『アジングの聖地』。
40㎝オーバーの実績が複数あることから、全国から多くの釣り人が壱岐を訪れています。
今回はアジング担当W.ETOが、大きいアジを釣ってみたいアジング初心者から記録更新を狙う中級者の方へ向けて
【デカアジを釣るためのノウハウ】をご紹介したいと思います。
この記事が時間に限りのある壱岐島釣行でデカアジ釣果に繋がれば幸いです。
是非最後までご覧ください。
※デカアジとは…?
記事内では40㎝を超えるアジを『デカアジ』と呼ばせていただきます。
またアジングで用いられるサイズ毎のアジの呼び方は下記が参考です。
尺アジ:30cmを超えるアジ。
ギガアジ:40cmを超えるアジ。
テラアジ:50cmを超えるアジ。
1|壱岐でデカアジが釣れるポイント|冬季の東エリアで40㎝オーバーの実績
早速、多くの皆さんが一番知りたいデカアジが釣れるポイントについて。
結論から言うと「壱岐島の東側はサイズがいい」傾向にあります。
島内には足場が良く釣りやすい場所が多数あります。
いつでもどこでもデカアジが釣れる訳ではありませんが、マズメと言われる時間帯を中心にデカアジが補食のために湾内にも入ってくることがあります。
特に冬季の12~3月は一年を通して型が良いアジが釣れ、直近では漁港内で46cmの実績もあります。
ではその東側の中でも何を根拠にポイントを決めるのか。
ポイント選びのヒントはアジの補食行動から考えることができます。
そもそもエサとなる小魚やプランクトンがいなければアジは入ってきませんしどんなに上級者であっても魚がいなければ釣れません。
逆に言えば、そこにアジが居れば意外と簡単に釣れてしまうものなのです。
そのため、エサを知ることが釣果に直結すると言っても過言ではありません。
アジのエサとなるのは泳力の弱い小魚や自泳することができないプランクトンが主となります。
これらは風や潮流の影響を受けると流されて溜まりやすい場所ができます。
つまりアジのエサが溜まっていればアジがいる確率も高くなるため、風向きや潮の流れがポイント選びの重要な情報の一つになるのです。
2|壱岐でデカアジが釣れる時間帯|朝マズメはビックチャンス!
アジが活発に補食するのは日の出前後の朝マズメと日の入り前後の夕マズメの時間帯です。
今回は特に朝マズメにフォーカスして解説していきます。
まず朝マズメの釣果を高める方法が1つあります。
それはズバリ下準備です。
実績があるアングラーは状況を見極めるために、予測や自身の経験を基にして本来の狙っている釣行時間より前に動き出し、この下準備を行っています。
明るい日中のうちに狙いの場所に足を運び、エサとなるベイトの確認や足場などの安全確認及びロープなどの障害物を事前に把握しておくこともおすすめです。
朝マズメの短い時合いに、時間をロスすることなく効率良く釣果に結びつけるためです。
下準備を終え、実釣をする際には、まだ夜が空けていない暗いうちからエントリーして反応を探りましょう。
活性が高まってくると小さいサイズが釣れ出します。
その日の時合いの時間はわずか10分だった・・・なんてことも多々ありますので、来るべき時に備えて投げ続けることを意識しましょう。
12~3月は空が明るくなる6時~7時頃までが特に実績のある時間になります。
完全に日が昇ってしまうとアジは自らが補食されないようにシェード(陰)に入っておとなしくなります。
また、比較的大型のアジも外洋に出ていく傾向にあるようです。
そのため、デカアジを釣るためには朝マズメの限られた時合いが勝負の分かれ目になります。
3|壱岐でデカアジを釣るためのタックル|おすすめは細PEライン+ヘビージグ単
アジングの基本となるジグ単タックルについて説明します。
普段使っているアジングタックルでも対応は可能ですが、主流のエステルラインでは強度面からファイト時に無理ができず、魚を取り込むまでに時間がかかりすぎてしまいます。
短い時合いを逃さないようPEラインの使用を推奨します。
PEラインの太さは0.3号を基準にして熟練度に応じて細くしていくと良いでしょう。
100m程度巻いていれば問題ありません。
エステルラインを使う場合は0.4号以上をおすすめします。
メインラインはできる限り新しいものが望ましいですが、手持ちのラインをそのまま使う場合は先端から15~20m程度カットしてフレッシュな部分を使いましょう。
詳しくは後述しますがラインのカラーも重要です。
ご自身がいちばん見易い色を選ぶようにしてください。
リーダーはフロロカーボンの1号から1.5号を40~50cm程度結束します。
リールは2000番クラスでノーマルギアもしくはハイギアどちらでも構いません。
ドラグ調整は、普段のアジングよりも強めで、少し力を入れて引っ張ればラインが出る程度にしておきましょう。
ロッドは5ft後半~6ft後半までが扱い易く、柔らかいアジの口切れによるバラシを軽減するためにロッドパワーはULまたはSUL規格でMAX5g程度のウエイトを扱えるものを選ぶと良いでしょう。
また、リールとロッドはなるべく軽量なものを選ぶようにしてください。
壱岐のアジングでは2g、3gといった比較的重めのジグヘッドを使用することがあります。
PEライン自体の浮力や風と潮の速さ、釣り場の深さなどに応じて確実にリグを沈められる重さを選びましょう。
ワームは2.5~3インチが主体になります。
ワームのカラーに正解はありませんのでまずは自身のお気に入りのものを選びましょう。
反応がなければ正反対のカラーを試してみるのも良いでしょう。
ー 使用タックルデータ ー
<おすすめPEタックル1>
ロッド:ソアレXR S58UL-S
リール:18EXIST FC LT2000S-H
ライン:月下美人 DURAHEABY 0.3
<おすすめPEタックル2>
ロッド:ARES BLUEPORTER AJ 606S
リール:22EXIST LT2000S-P
ライン:Tict RHYME 0.3
<おすすめPEタックル3>
ロッド:ソアレXR S68UL-S
リール:21CALDIA FC LT2000S-H
ライン:シマノ PITBULL4+ 0.3
<おすすめエステルタックル>
ロッド:オリムピック コルトプロトタイプ21GCORPS-602L-HS
リール:ダイワ 22EXIST LT2000S-P
ライン:ダイワ 月下美人 TYPE-E 鋭感0.4
4|壱岐のデカアジの釣り方|食わせつためには「間」が釣果アップの秘訣
デカアジを釣るためのテクニックとしては、アジの捕食動作を理解することにヒントがあります。
アジの補食動作は海水と共にエサを吸い込みます。
泳ぎが早い魚でもなく歯もないので、素早く動き回る獲物に対する補食はあまり上手ではありません。
また、受け口であるアジは浮遊するプランクトンや泳力の弱い小魚、上から落ちてくるものに好反応を示します。
この習性から、ワームをアジに食わせるためには「間」が必要となります。
具体的な釣り方としては、キャストしたらまずはリグを任意のレンジまで確実に沈ませることが重要です。
着水後はリールのベールを解放し、指で押さえながら出来るだけ着水地点の真下に落とすイメージで沈めていきます。その際カウントを取ってレンジを把握します。
マズメのアジは捕食モードなのでナイトゲームのような浮遊する演出よりもアジに気付かせるためにクイックで少し強めのアクションがより効果的です。
狙うレンジまで落としたらアクションを入れてなるべくリグを目立たせます。
そしてロッドをピタリと止めて「間」を与えます。
この止めた時にリグは手前に弧を描いてテンションフォールしますが、このフォールの動きも有効なアピールで、ある程度早く沈む方が目立つため、これもまた重めのジグヘッドを使用する理由の一つです。
ほぼ100%アジはこのフォール中に食ってきますので、釣り人には集中が必要です。
アジのアタリは、手に伝わる「手感度」と視覚的な変化の「目感度」に現れます。
言い換えると、全てのアタリが手に伝わるものではないということになります。
目感度のアタリの具体例としては、「ラインが張る or 緩む」「重みでロッドの穂先が入る or 重みが抜け穂先が戻る」
などですが、これらの「変化」は全てアジのアタリなので違和感があれば即合わせを入れます。
見逃してしまいそうな小さなアタリを掛けてみると意外なほど良型アジだった!なんてこともありますので、アタリを見逃さないための工夫も必要になります。
その一例としては、極力ロッドは軽い力で持つことです。
したがって、タックル全体が軽い方が無駄な力が入らず変化を敏感に感じ取ることができます。
5|壱岐でデカアジを釣るためのアイテム|必需品とランディングのコツ
デカアジを釣りための必要品として、タモ、魚バサミ、フォーセップ、偏向サングラス、帽子、靴(安全面からスリッパは極力避けた方が好ましい)は必ず準備しておきましょう。
偏向サングラスは海面のギラつきを抑えてライン等が見やすくなるだけでなく、不意の飛来物から目を守ってくれます。
帽子や靴も同様に体を保護する目的もありますので着用を強く推奨します。
ライフジャケットは不意の落水に備えて自動膨張式を推奨します。
軽量で動作の妨げになりにくい腰巻きタイプがおすすめです。
タモはフレームは40cm前後のもので、長さは3m~4mが扱いやすいと思います。
アジとはいえ40㎝にもなると引きも強く、重量もなかなかのものです。
アジが掛かったら当然リールを巻くのですが、この時に重要なのがラインのテンションです。
テンションをかけ過ぎればラインが破断するかアジの口が切れてしまいますし、緩め過ぎるとフックアウトし易くなります。
アジの動きの緩急に追従するためにロッドとドラグとリーダー、そしてアングラー自身の腕を複数のショックアブソーバーとして使い、常に一定のテンションを保ちながらリールを巻きます。
ロッドを持つ腕をガチガチに固めないように意識しながら、ロッドとラインの角度は90度から120度くらいを目安に保ってください。
ロッドとラインの角度が鋭角になり過ぎると、ロッドが破損するリスクが高まります。
逆にロッドを倒し過ぎてしまうとロッドのパワーが活かせずドラグ性能のみに頼るしかなく魚を寄せる際に苦労するうえ、十分な衝撃吸収効果を得られずバラシにつながります。
アジが急に走り出した時は無理に止めようとせずそのまま走らせておきましょう。
心配せずともアジはすぐに止まりますし根に入ることもありません。
足元まで寄せることができたら、タモでピックアップしましょう。
ランディングのコツは、タモは動かさずアジを頭からタモへ誘導して取り込むことです。
取り込みが成功すればあなたの歴史に新たな1ページが刻まれます!
まとめ
今回は大きいアジを釣ってみたいアジング初心者から記録更新を狙う中級者の方へ向けて
【デカアジを釣るためのノウハウ】をご紹介しました。
壱岐では40㎝オーバーのデカアジを釣ることができ、アジングで大物を狙いたい方には魅力あふれるフィールドになっています。
ただし、誰でも簡単に釣れるわけではなく、様々な要素を抑える必要があります。
ポイント選びでは、特に島の東側エリアが実績が高く、餌となるベイトが集まりやすい傾向があります。
狙う時間帯では、日中よりも朝マズメの高活性を狙うことがチャンスが多いです。
タックル選びでは、デカアジの引きや重量にも耐えれる、ライン強度が強いPEラインがおすすめです。
ルアーは2~3gのジグヘッドに2.5~3インチのワームをセット。
繊細なアタリを逃さないためにも、軽量なタックルがあればより重宝します。
釣り方はアジの捕食をイメージし、食わせの「間」をとることが釣果アップの秘訣です。
ランディング時には、タモは動かさずアジを頭からタモへ誘導して取り込むことがコツになります。
今回は私なりのデカアジ攻略方法を伝授させていただきました。
デカアジ釣果に苦戦されている方はぜひ試してみてください。
釣れた際には掲示板に釣果のご報告をいただけると嬉しいです。